ここ数日の東京は、朝晩は幾分しのぎやすくなったものの、まだまだ厳しい暑さが続く毎日です。
皆さんがお住まいの地域はいかがでしょうか。
先日、なんだか足がしょっちゅうつるなぁ、と思っていたのですが、軽い熱中症にかかっていたようです……。
熱中症予防対策で、水分と塩分の補給を毎日欠かさず行っていましたが、油断ならないですねー。熱中症にはさらなる注意が必要だと、大いに実感しています。
さて本題です。
皆さんは呂宋(ルソン)壺をご存じでしょうか。
呂宋(ルソン)とは、フィリピンのルソン島です。呂宋壺はルソンから輸入された「茶壺」をさし、その名の通りお茶の葉を保存する壺のことです。
この呂宋壺が、戦国時代、「茶の湯」に傾倒した人々の間で、驚異的な高値で取引されました。
大名や豪商が争って買い求め、戦国武将の中にはルソン壺ひとつと城ひとつを交換する者も出るほどの、熱狂的なルソン壺ブームが沸き起こったのです。
このブームの火つけ役となり、ルソン壺ビジネスで一躍大富豪となったのが、納屋助左衛門、通称呂宋助左衛門(るそん すけざえもん)と呼ばれる人物です。
助左衛門は貿易商でした。当時のルソン島で使われていた壺に目をつけ、日本に輸入します。
それが折からの茶の湯人気とあいまって、絶大なルソン壺ブームを生み出しました。
豊臣秀吉や千利休らも顧客となり、助左衛門はルソン壺ビジネスで巨万の富を築いたといわれています。
ところが、秀吉や利休とも深く関わった大商人ながら、助左衛門の生涯は多くの謎に包まれているのです。
彼はどのような人物で、どのようにしてルソン壺ビジネスを起こし、成功したのでしょうか。
その謎解きをしながら、助左衛門のたくましい起業家精神に触れ、戦国時代に起こった多くのイノベーションもご紹介するエルシーシーの新刊、
『戦国イノベーション たくましき海商ルソン助左衛門の時代』
が発売されました!
時代が違っても、イノベーションと新しいビジネスを起こす人には、独創的な発想でビジネスチャンスを見つけ、そして成功するたくましさがあります。
『戦国イノベーション たくましき海商ルソン助左衛門の時代』は、ルソン壺ビジネスを推理しながら、冒険家的海商ルソン助左衛門と、彼が活躍した戦国時代のイノベーションを紹介する内容となっています。
歴史を楽しみながら現代に通じるビジネスのヒントも得たい、そんな方に特におすすめします。